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【フタコン通信】VOL.076(2022年6月27日号)


【豆知識】

「自然に触れる」

 ほとんどの皆さんが、こんなにも長い期間「コロナ禍」という未知なる事態に影響を受けるとは思っていなかったことでしょう。生活する上で様々な制限を受けることでストレスが膨らみ、心身に異変が起きている方もいらっしゃるかもしれません。

 そんな「コロナストレス」の中で、少しでも心がリラックスできるようなお話を今回は取り上げたいと思います。
 それは「自然に触れる」という事です。

 人は自然と触れ合う事で、副交感神経が刺激されて、ストレスが軽減するといわれています。副交感神経は夜間やリラックスしている時に活発に機能する神経で、血管拡張、血圧降下、心拍数低下、筋肉の弛緩、発汗の抑制などの機能を持っています。

 夏でなくても人は海を見に行って、波の音を聞いたり、空や海の色を見たり、砂浜を歩いたりします。「海を見たくなる」のは「胎内回帰」という願望の表れだそうです。人は羊水の中で過ごしたことを記憶しており、リラックスして保護されているという感覚を、海は連想させるのです。

 「海」だけなく「山」もそうです。森林の緑色を見たり、草木の香りを嗅いだり、土や木に触れたりする「森林浴」は、予防医学などに役立てる取り組みも行われています。「森林セラピー」という言葉もありますね。

 また、海や山に出かけなくても、自然と触れる方法はたくさんあります。部屋に観葉植物を置いたり、ベランダや庭でガーデニングを行うことで癒やしを得ている方も大勢います。通勤時や近所を歩いているときにも、普段は気づかなかった花や、樹木、虫や鳥など沢山触れ合える場所や時間はあります。

 インターネットで自分の好きな場所や風景の画像を眺める事だってできます。現在は、映像技術の発達で一昔前には考えられなかったようなリアルな自然をスクリーンに映し出すことができます。また、部屋のBGMを波の音や、川のせせらぎなどの自然の音にするだけでも充分な効果があります。

 「自然に触れる」ことで「コロナストレス」から解放されて、自分も周囲の人もリラックスした、よい環境がうまれるといいですね。

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